太陽電池メーカーのドイツQ-cells SEと太陽電池向けSiウエハー・メーカーの中国LDK Solar Co., Ltd.は,欧州/中国市場向けの太陽光発電システム事業を手掛ける合弁会社を設立した(PDF形式の発表資料)。両社は事業分野,事業展開地域ともに補完的な関係にあるため,互いに協力することで太陽光発電システムの導入コスト削減に貢献できると説明している。両社は2008年9月,11年間にわたるSiウエハー供給契約を結んでいる(発表資料)。今回の合弁会社を通じて,共通の目標であるgrid parity(発電コストを既存の電力と同等まで低減すること)の達成に向けて協力していくとした。

 合弁会社は,ウエハーの全量をLDK社から,太陽電池セルの全量をQ-cells社から,それぞれ調達する。既に欧州市場では複数顧客から引き合いがあり,現在は出力換算で40MW規模のプロジェクトに取り組んでいるという。将来は中国市場の開拓も目指すとしている。