リクルートは,就職活動中の大学生が就職を希望する企業についてのアンケート調査結果を発表した(PDF形式の発表資料)。上位5社は上から順にJR東海,JR東日本,全日本空輸,みずほフィナンシャルグループ,三菱UFJ信託銀行。鉄道/航空業界と金融業界の企業がランキング上位に名を連ねている。そのほかの業界からはNTTドコモが8位,ベネッセコーポレーションが10位に入った。製造業は上位10社に食い込めなかった。前年の同調査では4社がトップ10入りしていたが,2008年秋以降の各社業績悪化の影響を受けてか,4社とも順位を下げた。

 調査は2009年1月30日~同2月16日,リクルートが運営する就職支援用のWWWサイト「リクナビ」の会員を対象に行った。就職希望企業ランキングは,大学生5810人(文系4071人,理系1739人)が第1志望から第5志望まで自由想起で入力したものを集計した。

 製造業の最上位は玩具メーカーのバンダイで11位だった。前年の7位からは後退している。前年9位だったパナソニックは15位,前年8位だったソニーは29位,前年6位だったトヨタ自動車は96位となった。逆に前年から大きく順位を上げたメーカーは32位の三菱重工業(前年52位),57位のパナソニック電工(前年104位)など。

 理系の大学生に限ったランキングでは,JR東日本,JR東海,明治製菓に続いてパナソニックが4位(前年8位)につけた。9位にはホンダ(前年2位),12位には同率でシャープ(前年6位),任天堂(前年30位),三菱重工業(前年26位)が入っている。前年4位だったソニーはここでも17位に沈んだ。

 一方,理系の大学院生(1860人回答)のランキングでは,前年と同様,電機メーカーが人気を博した。1位がパナソニック(前年も1位),2位にソニー(前年3位),3位は日立製作所(前年4位)となった。