iPhoneで動作させている。画面上の飛行機アイコンに注目
iPhoneで動作させている。画面上の飛行機アイコンに注目
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同じソフトウエアをAndroid対応機で動かしたところ
同じソフトウエアをAndroid対応機で動かしたところ
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 米Google Inc.は2009年4月3日,同社の電子メール・サービス「Gmail」を携帯電話機から利用可能にするアプリケーション・ソフトウエアの次世代版を「Web 2.0 Expo」で披露した。基調講演のセッションで同社のVice President, EngineeringであるVic Gundotra氏が実演した。

 同氏は携帯電話機によるインターネット・アクセスが上昇していることに触れ,「それに適したアプリケーション・ソフトウエアが必要になる。パソコン向けと同じではいけない。携帯電話機が持つ視覚(カメラ),聴覚(マイク),触覚(タッチ・センサ)と,位置情報を生かすことで,新しい用途が開ける」(Gundotra氏)。

 しかし多種多様な携帯電話機に,個別に対応していくのはコストも時間もかかる。そこでGundotra氏が期待を寄せるのが現在World Wide Web Consortiumが策定中の「HTML5」である。HTML5はマルチメディア・データやベクター・グラフィックスの対応などに加え,オフライン・キャッシュの利用が定められる予定だ。Gundotra氏はまず米Apple Inc.の「iPhone」で動作する様子を見せ,通信をしないエアライン・モードでも,メールの内容を読めることを示した。続いてGoogle社の「Android」対応端末を取り出し,「まったく同じアプリケーション・ソフトウエアがそのまま動作している」(同氏)と説明。これによりソフトウエアの互換性を確保できると説明した。