無線LANの業界団体である米Wi-Fi Allianceは,機器間の接続用途に無線LANを用いるための規格策定を進めていることを明らかにした。テレビやデジタル・カメラなどのデジタル家電機器のほか,産業機器での利用を想定する。Wi-Fi Allianceの関係者によれば,「例えば,デジタル・カメラからテレビなどに撮影した静止画を転送する際に,ユーザーの操作無しで自動的に無線で伝送する,といった用途を想定している」(Wi-Fi Alliance,Executive DirectorのEdgar Figueroa氏)という。規格の名称は未定。2010年中の規格策定を目指している。

 Figueroa氏によれば,この新規格は,現行ハードウエアのままで利用できるようにしたいという。このため,ソフトウエアのアップグレード無しで実現することを目指している。「現在のところ,新規格を実現するための新たなハードウエア要求はなさそうだ」(同氏)。