米Walt Disney傘下のDisney Media Networksは米国時間2009年3月31日,米Googleのビデオ共有サービス「YouTube」にコンテンツを提供することで提携を結んだと発表した。専用チャンネルを設け,スポーツ専門局ESPNとネットワーク局Disney/ABC Television Groupからの短編コンテンツを広告付きで配信する。

 ESPN用チャンネルは4月半ばに,Disney/ABC Television Group用チャンネルは5月初旬に正式スタートする。米国ユーザー向けに配信し,映像に重ねる形で広告を表示するYouTubeの広告システム「InVideo Ad」や従来型のディプレイ広告を採用する。動画再生開始前に掲載するプリロール広告もテストする。Disney Media Networksは,自社の広告インベントリを販売することもできる。

 ESPN用チャンネルには,ESPN独自のプレーヤを組み込み,スポーツのハイライト・シーンなどを流す。YouTubeのプレーヤでもほかの短編コンテンツを視聴できるようにする。なお,長編コンテンツの配信は行わない。

 米メディアの報道(New York Times)によると,YouTubeが他社のプレーヤを組み込むのは初めてという。広告収入はDisney Media NetworksとYouTubeで分配する。

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