手にしているのが活動量計「カロリズム」
手にしているのが活動量計「カロリズム」
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記者会見に臨むタニタ 代表取締役 社長の谷田千里氏
記者会見に臨むタニタ 代表取締役 社長の谷田千里氏
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1日の消費エネルギー(液晶画面の右上)や,1時間単位の消費エネルギーの変化(液晶画面の左)などを表示する。画面を切り替えると,メッツやエクササイズ,歩数,歩行距離なども確認できる
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活動量を厳密に測定する機器と今回の製品の相関データ。精度が高いことをアピールする
活動量を厳密に測定する機器と今回の製品の相関データ。精度が高いことをアピールする
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他社の活動量計の例。日経エレクトロニクス2008年4月21日号の解説記事「『ライフ・レコーダー』の萌芽,あなたの1日を見守ります」から引用。内容は掲載当時のままのため,現在とは異なる可能性がございます。このうち,ススゲンの「Kenz ライフコーダMe」は一般消費者向け製品
他社の活動量計の例。日経エレクトロニクス2008年4月21日号の解説記事「『ライフ・レコーダー』の萌芽,あなたの1日を見守ります」から引用。内容は掲載当時のままのため,現在とは異なる可能性がございます。このうち,ススゲンの「Kenz ライフコーダMe」は一般消費者向け製品
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 タニタは,一般消費者に向けた活動量計「カロリズム」を2009年4月1日に発売する。価格はオープンだが,店頭販売価格は8000円前後になる見通し。2009年度に3万台の販売を計画する。活動量計は,歩行のほか家事やデスク・ワークなどさまざまな活動を計測し,消費エネルギー(カロリー)などの数値を算出する健康機器。従来の歩数計では計測できない活動もカバーできるため,より正確な消費エネルギーなどが分かる。2008年ごろから複数の健康機器メーカーが製品投入を始めている(日経エレクトロニクス2008年4月21日号の解説記事「『ライフ・レコーダー』の萌芽,あなたの1日を見守ります」参照)。タニタが活動量計を販売するのは,今回が初めて。

 活動量計はこれまで,保健指導者など専門家に向けたものがほとんどだった。主に専用の解析ソフトウエアをインストールしたパソコンと接続して使う形態で,価格も数万円と高価だった。これに対してタニタは今回,ターゲットを一般消費者とし,価格も抑えた。専用の解析ソフトウエアは不要で,歩数計のように製品単体で利用する形態にした。

 一般消費者向けに機能を絞ったことで,価格を抑えたとする。「他社の活動量計は,細かい時間単位の活動量を詳細に分析できるように,搭載するメモリの容量が大きい。これに対して我々の活動量計は,蓄積するデータ量を抑えたため,メモリ容量は他社の数10分の1程度。さらに,他社製品のように,パソコンと接続するためのUSBも搭載していない」(タニタ)。

 タニタは今後,同社が展開する健康管理サービス「からだカルテ」への接続を前提に,通信機能を備える活動量計の開発も計画しているという。一方,健康機器と電子機器の相互接続性を確保するために非営利団体「Continua Health Alliance」が策定した設計ガイドラインに沿う活動量計の開発は,「現在のところ予定していない」(タニタ)とする。

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・日経エレクトロニクス2009年3月23日号の解説記事「エレクトロニクス企業が健康管理市場になだれ込む