米Agilent Technologies Inc.は米国時間の2009年3月26日,「当社史上最も厳しい市況に対応する」として,主力のElectronic Measurement事業の構造改革を発表した(発表資料)。同事業の2009年度(2008年11月~2009年10月)の売上高は前年度比で30%ほど落ち込み,過去10年で最低水準に陥る見通しという。また,Semiconductor & Board Test事業の売上高は前年度の半分以下となり,販売数量はピーク時に比べて約65%減になると予測する。President and CEOのBill Sullivan氏は「市場が低迷し,回復が見込めない以上は事業を適切な規模に縮小するほかない」と述べた。

 同社は,Electronic Measurement事業で4四半期をかけて年間3億米ドルのコストを削減し,年間売上高23億米ドル,営業利益率12%,投下資本利益率21%を目指す。Semiconductor & Board Test事業では年間1000万米ドルのコスト削減を目指す。Agilent社は今回発表の2事業の構造改革で従業員2700人を削減するとし,関連費用として1億6000万米ドルを見込む。

2008年11月〜2009年1月の事業別の業績概況
2008年11月〜2009年1月の事業別の業績概況
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