スペインのTelefonicaと英Vodafoneはそれぞれ現地時間2009年3月23日,広範な戦略的提携を結んだと発表した。欧州の一部事業において,モバイル・ネットワーク資産を共有する。

 両社は,ドイツ,スペイン,アイルランド,英国のネットワーク・インフラを共同利用することで合意した。チェコについても,詳細を交渉中という。今回の提携により,関連地域における両社の事業成長の可能性を積極的に探っていくとしている。

 両社は,相互のネットワーク立ち上げを支援し,長期にわたるサービス品質の強化に取り組む。既存インフラの整理統合や,新規インフラの共同構築を通じて,環境に与える影響の低減も図る。今後10年で,数億ポンドのコスト削減につながると期待している。

 具体的には,ドイツの第2世代(2G)および第3世代(3G)ネットワーク・サイトを共有する。アイルランドでは,すべてのサイトを相互に開放し,新規の構築を共同で進める。英国においては,新規インフラの共同構築と,既存の2Gおよび3Gインフラの統合を図る。

 なお,スペインでは2007年よりサイトの共有に関して提携を結んでいるが,これを拡大して,電力供給やアンテナなどの設備も対象に含める。

[発表資料へ]