日スウェーデン合弁のSony Ericsson Mobile Communications ABは,2009年第1四半期(1月~3月)の業績予想を発表した(発表資料)。携帯電話機の需要減と,小売店や流通チャネルにおける在庫調整に悪影響を受ける見込みという。携帯電話機の販売台数は1400万台と予測。前年同期の2230万台,前期の2420万台に比べて6割程度の水準になる。平均販売単価は120ユーロと予測する。前年同期と前期はいずれも121ユーロだった。

 粗利益率は前期の15%をさらに下回る見通しで,前年同期の29%に比べると大幅な悪化が予想される。構造改革費用は,前期に1億2900万ユーロを計上したのに比べ,第1四半期は1000万~2000万ユーロにとどまる見込み。ただし,構造改革費用を除いた税引前損失は3億4000万~3億9000万ユーロと,前期の2億6100万ユーロから赤字幅が拡大する見通し。