「SMOやEUVがホット,DFMやダブル・パターニングは下火」,SPIEに初出展の国内EDAのTOOLに聞く
LSI製造の露光をテーマにした最大の国際会議/展示会「SPIE Advanced Lithography 2009(SPIE 2009)」(2月22日〜27日にシリコンバレーのSan Joseで開催)。その展示会に初めて出展した,国内EDAベンダーのTOOLに展示会を中心に,全体の雰囲気を聞いた。
国際会議部門の登録者が前年比で半減するなど(Tech-On!関連記事1),景気後退の影響が表れている。展示会も同様な状況で,出展社数は前年の111社から今年は79社へ,コマ数は190から135と,どちらも3割減だった。展示会で盛り上がっていたブースをTOOLに聞いたが,「全体に盛り上がりに欠けており,特に人気のあるブースが見られるという状況ではなかった」(TOOLの増田幸広氏,General Manager, U.S Office)。
参加者が少なかったほかに,増田氏は,SPIE 2009で目に付いた点を次のように語った(出展は今回が初めてだが,前回のSPIEは視察にために参加している)。「ポスター・セッションを含めて国際会議では,米IBM Corp.や米Texas Instruments Inc.,米Micron Technology, Inc.などシリコンバレーに本拠地がない半導体メーカーの発表が減り,代わって,米KLA-Tencor Corp.の発表が増えた,という印象だった」(同氏)。
「ホットなテーマは,露光光源とマスク・レイアウトを同時に最適化するSMO(source mask optimization)と,EUV(extreme ultraviolet)だった。一方,昨年に関心の高かったダブル・パターニングはあまり盛り上がっていなかった。またEDAでは人気のあるDFM(design for manufacturability)はSPIEでは下火だった」(同氏)。
同氏によれば,SMOにEDAツールが本格的に対応できるようになるのは,これからだという。実際,今回のSPIEの国際会議で,複数の大手EDAベンダーがSMOに関する講演を行った,とした。
装置メーカーがビューワに関心
展示会に出展したのは,製造装置メーカー,材料メーカー,測定器メーカーが多かった。TOOLのようなEDAベンダーは1割程度だった,という。TOOLはブースで主にフラクチャリング・ツールの「MaskStudio」と「MS-lite」を展示した(Tech-On!関連記事2)。フラクチャリング・ツールは,ICのレイアウト設計データを各種マスク描画装置のフォーマットに変換するソフトウェアであり,装置メーカーが関心を持つ,と考えたからである。
しかし,蓋を開けてみると,サブで展示していた,マスク・レイアウト・ビューワの「LAVIS」(Tech-On!関連記事3)の引き合いが多かった。「自社のGUIに使いたい。探していたが,やっと見つかった」とある装置メーカーから言われた,という。
「ビューワはシミュレータやチェック・ツールなどの付属品として開発されることが多い。このため数は多いが,良いものは少ない。しかも作業効率を上げるという視点では,GUIやビューワの寄与は大きい」と,増田氏はLAVISの引き合いが多かった理由を語る。
TOOLは,国内のEDAベンダーとはしては珍しく北米事業に積極的に打って出ている(Tech-On!関連記事4)。そのために2008年には増田氏がいる米国支社を設立したり,EDA業界の最大のイベントDACに6年連続で出展している(同5)。DACでは,半導体メーカーやシリコン・ファウンドリにアピールしたり,他のEDAベンダーとの協業を探ったりしてきた。今回,SPIEに出展したのは,装置メーカーとの協業などを探るためである。必ずしも予定していた製品ではなかったが,その目的は達成したようだ。












