東日本旅客鉄道(JR東日本)は2009年4月,「JR東日本研究開発センター」内に環境技術を研究する機関「環境技術研究所」を設立する。同社が2008年3月に策定した数値目標を達成するための研究開発を実施。これにより,鉄道の環境技術において「世界の最先端を目指す」(同社)狙いだ。

 環境技術研究所では,(1)戦略的に研究開発していく上で必要な調査・研究(2)運転エネルギに関して,新たなエネルギの適用や効率的利用の研究開発(3)再生可能なエネルギや省エネルギ技術の適用に関する基礎的な研究開発----を行う。

 具体的には,(1)として環境負荷評価手法を研究するほか,最新の環境技術の鉄道への適用に関する調査や分析,評価などを実施。(2)では,2次電池駆動システム(車載,地上への設置)の開発や,燃料電池を車両へ適用するための研究開発を行う。さらに(3)では,駅などでの省エネルギ空調システムなどを扱う。