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ボルボ・カーズ・ジャパン、今秋導入予定の「XC60」の低速緊急ブレーキ技術をデモ《動画追加》

2009/03/03 17:19
林 達彦=日経Automotive Technology
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図1◎停止している模型に追突せず自動ブレーキで停止するデモ
図1◎停止している模型に追突せず自動ブレーキで停止するデモ
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 ボルボ・カーズ・ジャパンは2009年3月2日、新型SUV「XC60」に搭載している低速域での緊急ブレーキ技術「City Safety」のデモンストレーションを実施した。XC60は今秋国内に導入を計画している。

 City Safetyは市街地走行における前車への追突を避けたり、被害を軽減するために障害物検知システムと緊急ブレーキを組み合わせたもので、新型XC60に標準装備されている。デモでは、英国仕様の右ハンドル車を用意し、駐車場を借り切った屋内スペースで緊急ブレーキを体験することができた。

 前方の車両を検出するために使用しているのはルームミラー前方に設置した近赤外のレーザレーダで、約6m前の車両の走行状態を監視する。レーザレーダの検知角は約27度である。システムが働くのは自分の車両が速度4〜30km/hの走行中で、前走車との速度差が大きくなって衝突の危険性を感知すると、自動でブレーキをかける。このシステムはドイツContinental社製で、検知範囲を狭めることで低コスト化を図り、通常タイプの1/3程度のコストを実現したという。制動力には横滑り防止装置の増圧機能を利用している。

 衝突の危険性が高まると、最初にブレーキ圧を高めて最大限の制動力を発揮できるように準備する。さらに運転者がブレーキを踏まなかった場合、自動的にブレーキをかけ、同時にスロットルバルブを閉じてエンジン出力も抑制する。これによって前走車との速度差が15km/h以下の場合は衝突せずに停止し、15〜30km/hの場合は衝突はするものの被害を軽減できる。レーザーレーダは前走車のナンバープレートや反射板、ボディからの反射光を捉えており、基本的に4輪以上の車を対象とし、2輪車は対象としていない。

 デモでは駐車場内に前走車を模擬した空気を入れて膨らました模型を配置。ここに速度15km/hでブレーキを踏まずに突っ込むという走行体験を実施した。ブレーキを踏まずとも模型の数十cm手前で車両は停止し、追突しないことを体験できた。

 国内に導入するには自動ブレーキに関する技術指針に適合する必要があるが、まだ国土交通省との間で一つの項目について未適合があり、国内への同機能の導入は確定していない。自動ブレーキに関する指針において衝突の0.6秒前に作動させる場合は減速加速度が0.51G以上という規定があるが、これは0.6G程度出ているためクリアしている。しかし、「運転者の過信を招かない」という項目について車両が自動で完全停止することが抵触する可能性があるため適合しておらず、国内導入までその点について協議していくという。

【動画】体験会の模様をビデオでご覧いただけます(制作=BPtv)

図2◎空気を入れて膨らました車両の模型
図2◎空気を入れて膨らました車両の模型
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図3◎システムの構成
図3◎システムの構成
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図4◎レーザレーダは向かって左にある。上部が受光部、下部がレーザ。中央は車線逸脱防止用のカメラ、さらに右は雨滴センサ
図4◎レーザレーダは向かって左にある。上部が受光部、下部がレーザ。中央は車線逸脱防止用のカメラ、さらに右は雨滴センサ
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図5◎自動停止後メータパネルには「Auto braking」と表示される
図5◎自動停止後メータパネルには「Auto braking」と表示される
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