米Konarka Technologies,Inc.は,同社がロール・ツー・ロールで製造した有機薄膜太陽電池モジュール各種を「PV EXPO 2009 第2回国際太陽電池展」に出展した。フレキシブルであることを生かしてカバンに実装したり,電子ペーパーの電源として利用する試作品を披露している。
Konarka社の有機薄膜太陽電池モジュールのエネルギー変換効率は,室内で4%,屋外で3~4%だという。屋外のほうが効率がやや下がるのは,「電流が増えると回路抵抗の大きさが目立ってしまうため」(Konarka社と同じブースで出展中のトッパン・フォームズの説明員)。
同社の展示の中には,半透明の太陽電池もある。「展示品は半透明だが,すでに完全に透明な太陽電池モジュールも開発済み。2009年末には発売する予定」(Konarka社 Vice President,Business Development,AsiaのJohn Gui氏)という。ただし,エネルギー変換効率は明らかにしなかった。
今回実物の展示はしなかったものの,Konarka社は,太陽電池をファイバ状に加工したものも作製済み。今後,このファイバを織り込んだバッグや服といった製品が登場する可能性があるとした。