産業技術総合研究所の技術移転ベンチャーから、自動車部品の欠陥検出に有効な新技術が相次ぎ登場した。開発したのは、プロンテストとつくばテクノロジーである。プロンテストは音響認識技術を使い、被検査物を叩いて欠陥の有無を聞き分ける熟練技能者のノウハウを音響解析ソフトウエアに組み込んだ。一方、つくばテクノロジーは、レーザを使って発生させた超音波を利用し、欠陥からの反射波を映像化した。

 前者は、熟練技能者が特徴を抽出する音響のみを検出できるため、工場など雑音の多い環境下でも高い検出率を維持できる。一方、後者は、レーザーをスキャンさせることによって広い範囲の欠陥を可視化できるため、誰でも簡単に短時間で欠陥を検出できる。

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