図1 Samsung社 Head of Mobile Communication DivisionのJK Shin氏
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図2 Samsung社が今回のMWCに合わせて発表した携帯電話機
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図3 フラッグシップ機であるUltraシリーズのタッチ・パネル機「Ultra TOUCH」
図3 フラッグシップ機であるUltraシリーズのタッチ・パネル機「Ultra TOUCH」
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図4 3.7型のディスプレイを搭載し,動画機能を強化した「OMNIA HD」
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図5 太陽電池搭載ケータイ「Blue Earth」。実際に動作する端末は展示していなかった
図5 太陽電池搭載ケータイ「Blue Earth」。実際に動作する端末は展示していなかった
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 韓国Samsung Electronics Co., Ltd.は2009年2月16日,「Mobile World Congress 2009」が開催中のスペイン・バルセロナでプレス向けイベントを開催し,新しい携帯電話機を一気に紹介した(図1)。「人々はタッチ・パネルのケータイが好き」(Samsung社 Head of Mobile Communication DivisionのJK Shin氏)と説明したSamsung社の今回のコンセプトは「Get in touch with Samsung Mobile!」。新機種はタッチ・パネル一色となった(図2)。

 「Ultra TOUCH」は,HSDPA/EDGE/GPRS/UMTSに対応する厚さ12.7mmの端末(図3)。顔検出やGPS情報の登録などが可能な800万画素のカメラ機能,WMV9やH.264の動画の再生機能など基本機能を充実させており,同社のフラッグシップ機である「Ultraシリーズ」の新製品と位置付ける。

 「OMNIA HD」は,同社が2008年6月に「iPhone」対抗機として発表した「OMNIA」(Tech-On!の関連記事1)の次世代機種である。3.7型で360×640画素のタッチ・パネル・ディスプレイを搭載する(図4)。720pのHDTV動画を録画および再生できるのが特徴である。ただし,映像出力端子は備えていない。実際に720pで表示したい場合には,無線LAN機能を備えた専用のドングルを接続し,DLNAクライアント機能を持つ機器で再生する。Ultra TOUCHと同様に,Samsung社が「TouchWiz」と呼ぶユーザー・インタフェースを採用しているが,OMNIA HDにはSymbian OSを新たに採用した。

 このほか,音楽が好きなユーザーに向けた「BEAT」シリーズや,太陽電池を背面に搭載した「Blue Earth」(Tech-On!の関連記事2)も発表した。この2機種もタッチ・パネルを採用している。BEATシリーズの「BEAT DJ」では,DJがターンテーブルを回すときのように画面上の円盤状の部分をこすることで音楽の再生位置を微調整できるといった,タッチ・パネルならではの機能を持たせている。

 なお,Blue Earthに搭載した太陽電池は「出力電流が16mAであり,最短14時間で満充電の状態になる」(Samsung社の説明員)という(図5)。

<訂正>
本記事の第1段落および図1の説明で,当初「JH Shin氏」と記述してありましたが,正しくは「JK Shin氏」です。おわびして訂正いたします。現在の記事は訂正済みです。




























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