米Atmel Corp.は現地時間の2009年2月4日,ASIC事業から撤退する方針を明らかにした(発表資料)。中核事業であるマイコン事業に経営資源を集め,財務体質を強化するという。

 同社President and CEOのSteven Laub氏は「当社のASIC事業はいくつかの市場で主導的な立場にあるが,マイコンに軸足を置く当社にとって,長期的にみてASICは戦略の中心にはなりえない」と述べた。

 Atmel社は航空宇宙産業向けやICカード向けなどを中心にASIC事業を展開してきた。2008年通期の同事業の売上高は4億1600万米ドルという。同社は今後,フランスの200mmウエハー対応工場やスコットランドの試験施設のほか,設計や販売,マーケティングに関する資産の整理を進める。