電子情報技術産業協会(JEITA)のまとめによると,日本メーカーによる電子部品の世界出荷金額が,2008年11月は前年同期比35.2%減の2887億7700万円だった。2008年1月に34カ月ぶりで前年割れとなって以来,11カ月続けて前年実績を割り込んだ。落ち込み幅も前月からさらに悪化している。

日本メーカーによる電子部品の世界出荷金額の推移(2007年11月~2008年11月)
日本メーカーによる電子部品の世界出荷金額の推移(2007年11月~2008年11月) (画像のクリックで拡大)

 品目別にみると,コンデンサやコイルなどの「受動部品」は前年同期比36.9%減の904億円だった。コネクタやスイッチなどの「接続部品」は同34.2%減の856億円。磁気ヘッドや光ピックアップ,センサ,小型モータ,スピーカなどの「変換部品」は同37.8%減の638億円となった。電源部品や高周波部品など,JEITAが「その他の電子部品」に分類する製品群の出荷金額は490億円で,前年同期に比べ29.9%減少した。