台湾ChipMOS TECHNOLOGIES (Bermuda) LTD.は,米Spansion LLCとの受託製造契約の解除を検討していると発表した(発表資料)。同社の100%子会社である台湾ChipMOS TECHNOLOGIES INC. (以下,ChipMOS TECHNOLOGIES社)が2009年1月19日,Spansion社に対して,Spansion社が契約に違反しているため,契約解除の意向があることを通知したという。

 ChipMOS TECHNOLOGIES (Bermuda) 社によれば,Spansion社は現在,ChipMOS TECHNOLOGIES社に対して約5700万米ドルの売掛金を抱えており,そのうちの約1800万米ドルの支払いが滞っているという。契約条件によれば,Spansion社は支払いの滞りから30日以内は,契約を継続することができるとする。

 さらに,ChipMOS TECHNOLOGIES社は,同社が現在所持しているSpansion社の在庫や関連装置および材料について,法制上の抵当権を得たことも,Spansion社に通知したという。

 ChipMOS TECHNOLOGIES社は,契約条件と適用法に基づいて,利用できるあらゆる権利と措置を行使するとしている。