ソニーは2008年度(2008年4月~2009年3月)の業績予想を下方修正した(PDF形式の発表資料)。連結売上高は前回予想から1兆3000億円引き下げて7兆7000億円(前年度比13.2%減)とした。営業損益は4600億円引き下げて2600億円の赤字を見込む。なお,前年度は4752億9900万円の営業利益を計上していた。

 修正の理由は景気後退,円高,構造改革費用の追加などである(Tech-On!関連記事)。2008年10月に発表した営業利益予想を,エレクトロニクス分野で3400億円,ゲーム分野で300億円,映画分野で130億円,それぞれ下回る見通し。エレクトロニクス分野での前回予想比の減益の内訳は,事業環境の悪化や価格競争の激化の影響が2500億円,円高が400億円,構造改革費用が300億円,持分法適用会社の業績悪化が200億円という。

 なお,前回予想時には1米ドル100円,1ユーロ140円としていた為替の前提を今回予想では1米ドル90円,1ユーロ120円に変更している。