米Intel Corp.の2008年第4四半期(10月~12月)決算は,売上高が前期比19%減,前年同期比で23%減の82億米ドルだった(PDF形式の発表資料)。2009年1月7日の再下方修正の数値と一致する結果となった(Tech-On!関連記事)。

 営業利益は15億米ドルで前期比50%減,前年同期比49%減だった。純利益は2億3400万米ドル(1株当たり利益は4セント)で前期を88%下回り,前年同期と比べ90%減少した。粗利益率は53.1%で前期から5.8ポイント縮小。研究開発費とマーケティングおよび一般管理費を含む支出は26億米ドル,株式投資や利息などによる損失は11億米ドルとなった。当期の数値には,米Clearwire投資における10億米ドルの評価損が含まれる。

 当期は,マイクロプロセサとチップセットの出荷数が前期をはるかに下回った。ただし「Atom」プロセサとチップセットの売上高は3億米ドルで前期比50%増加した。マイクロプロセサ全体の平均販売単価は前期とほぼ同じで,Atomプロセサを除いた場合のASPは前期より高い。

 同時に発表した2008年通期の売上高は前年比2%減の376億米ドル,営業利益は同9%増の90億米ドルだった。純利益は前年比24%減の53億米ドル(1株当たり利益は92セント)。粗利益率は55.5%で前年から3.5ポイント上昇した。

 2009年第1四半期(1月~3月)については,「経済的不透明などにより予測は難しい」として見通しを発表しなかった。内部的には70億米ドル程度の売上高,40%台の粗利益率を目指すという。研究開発費とマーケティングおよび一般管理費を含む支出は約25億米ドル,リストラ関連および資産減損費用は約1億6000万米ドル,株式投資や利息などによる損失として約1億3000万米ドルを見込む。