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日立マクセル,液漏れゼロ設計の新アルカリ乾電池を4月に発売へ《訂正あり》

2009/01/14 21:02
池松 由香=日経ものづくり
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図1●日立マクセルのアルカリ乾電池「ボルテージ」の新製品
図1●日立マクセルのアルカリ乾電池「ボルテージ」の新製品
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図2●「液もれゼロ設計」の仕組み
図2●「液もれゼロ設計」の仕組み
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 日立マクセルは2009年1月14日,過放電などによる液漏れを抑制する「液もれゼロ設計」を採用したアルカリ乾電池「ボルテージ」の新製品(製品名は同じくボルテージ,図1)を開発,同年4月1日に発売すると発表した。液漏れの原因となる未放電亜鉛の残量を減らす,新しい亜鉛合金を開発した。

 同社の調べでは,液漏れの原因の55%が過放電によるものだという。過放電の状態になると,電池内に水素ガスが急速に発生して内圧が上がる。これによる破裂を防ぐため,乾電池には水素ガスを外部に放出するための安全弁が設けられているが,それが作動すると,水素ガスとともにアルカリ液も流出してしまう。

 こうした液漏れを抑制するには,水素ガスの発生原因になる未放電亜鉛を減らす必要がある。しかし,これまでは,未放電亜鉛を酸化亜鉛が取り囲んで電子をブロックするため,亜鉛を最後まで使い切ることが難しかった。液もれゼロ設計では,「酸化亜鉛の状態になっても電子を通すような工夫」(一次電池事業部事業企画部部長の佐野健一氏)を施したことで,未放電亜鉛の残量を減らすことに成功した(図2)。「表面改質はその工夫の一つだが,それ以上は明かせない」(佐野氏)。この新亜鉛合金を同社は「MICROZINC α(ミクロジンクアルファ)」と呼んでいる。

 未放電亜鉛の残量減を実現したことで,2008年2月発売の既存製品に比べて寿命を5%伸ばした。また同社は,正しく使用していても5年間の使用推奨期限内に液もれが発生した場合,電池の無償交換と,電池を使用していた機器の修理・交換をする。

 まずは単3形と単4形で展開し,月間で1000万個の売り上げを目指す。

 (注)発表後に日立マクセルから発表内容に訂正があったとの申し入れがありました。元の文章には「こうした液漏れ補償をするのは『業界では初めて』(同社)」と入れていましたが,これを削除しました。

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