派手だったNBC Universal社のブース
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「2009 International CES」で，大手スタジオ米NBC Universal, Inc.は約836ｍ2もの大型ブースを構えた。場所は東芝やシャープなど大手家電メーカーのブースに近く，NBC Universal社のブースから家電メーカーにメッセージを送っているかのように見える。同社ブースの展示から，このメッセージを見ていこう。
ブース内には，標識のようなパネルが目立つように掲げられていた。これは，コンテンツの視聴状況をテレビ放送だけでなく，VOD（video on demand）やインターネット配信，携帯電話機での視聴などあらゆる経路から評価する「Total Audience Measurement Index（TAMi）」の実績である。現在，米国市場ではインターネット動画の配信サービスが流行っており，同社は単なるテレビ視聴者の評価よりも他の配信手法を含んだTAMiを重視している。展示したパネルは，このような状況を踏まえたものであろう。パネルに記載されたTAMiの数値は2008年に開催された北京五輪のNBC Universal放送に関するものだった。調査期間は不明だが，テレビ放送による2億1358万人の視聴者に加え，インターネット配信で5185万人，携帯電話機では約661万人，テレビのVODで約130万人，合計で約2億7334万人の視聴者を集めたという。
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五輪のような大型イベント以外のコンテンツについても，TAMiの評価結果を紹介していた。評価対象にしたコンテンツは，人気コメディ番組「The Office」。これも調査期間が不明だが，テレビ放送の視聴者数は約1億1590万人，インターネット配信で約3820万人，携帯電話機とVODで約71万人，合計1億5481万人の視聴者がいるという。
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「Microsoft Surface」を使ってNBC Universal社の動画コンテンツを再生できる試作機である。表示しているアプリケーションは「NBC Universal DJ」と呼ぶもの。コンピュータを振りながら，ユーザーは一つの曲を作成できる。ディスプレイ内に表示する顔写真は，NBC Universal社のテレビ番組に登場するキャラクターである。顔写真を触れると，同キャラクターの決まり台詞を作成中の曲に入れられる。なお，ブース内にはMicrosoft Surfaceのコンピュータを4台展示した。
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NBC Universal社の動画コンテンツを，ユーザーのメモリ装置に保存できるキオスク端末。ブースの来場者は，タッチ・スクリーンを使って希望のコンテンツを選択し，自分のSDメモリーカードなどに無料でダウンロードできた。用意したキオスク端末は20台。それぞれの端末は短編の動画コンテンツ以外にも，15個の長編テレビ・コンテンツをダウンロード可能だった。同社によると，CES中に1万5000個以上のコンテンツがダウンロードされたという。ある来場者にこの端末の印象を聞いたところ「これは未来のコンテンツ配信手法になりそう」というコメントが返ってきた。なお，同社は1年前の「2008 International CES」でも同様のキオスク端末を展示していた。
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NBC Universal社の映画コンテンツを記録したBlu-ray Discで利用する，対話型アプリケーション。
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同社傘下ケーブル・テレビのチャンネル「USA Network」のオンライン・ゲーム。トランプに張られる写真は，同チャンネルの番組に登場するキャラクターである。
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NBC Universal社はシャープと共同でスポンサーとなり，ブロガーが記事を執筆ができる場所をブース内に用意していた。個人が発信するメディアに対し，NBC Universal社は敬意を表していることを伝えたいようにみえる。
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