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【続報】ウシオライティングの「LEDフィラメント電球」,実物を見た

2009/01/13 22:24
小笠原 陽介=日経エレクトロニクス
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図1:ウシオライティングの「LEDフィラメント電球」の発光部。6個の部品をジグザグ型に接続し,フィラメントのような形状を実現した
図1:ウシオライティングの「LEDフィラメント電球」の発光部。6個の部品をジグザグ型に接続し,フィラメントのような形状を実現した
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図2:点灯している状態を至近距離で見ると,LEDチップの位置を見て取れる
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図3:発光させたLEDフィラメント電球を手で持っても,ほとんど発熱を感じない
図3:発光させたLEDフィラメント電球を手で持っても,ほとんど発熱を感じない
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図4:LEDフィラメント電球(左)と,10Wの装飾用白熱電球(右)を並べて点灯した
図4:LEDフィラメント電球(左)と,10Wの装飾用白熱電球(右)を並べて点灯した
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 ウシオライティングが2008年12月にサンプル出荷を開始した,LEDを白熱電球のフィラメントのような形状に並べて搭載した電球型LEDランプ「LEDフィラメント電球」(第一報)。今回,日経エレクトロニクスは実物を取材する機会を得て,この製品の詳細や,製品化に当たっての同社の考えを聞いた。

 LEDチップは青色LEDを使用し,独自に配合した蛍光体を組み合わせて色温度が2500Kの光を得ている。透明パッケージにLEDチップを3個収め,その上に蛍光体を塗布した細長い部品を6個,アルファベットの「N」を連ねたようなジグザグ型に接続し,フィラメントのような形状を実現している(図1)。従って,電球型ランプ1個当たり計18個のLEDチップを使用している。

 点灯している状態を至近距離で見ると,LEDチップの位置を見て取れる(図2)。しかし「実際には,天井から吊り下げた灯具などに取り付けることになると考えられる。その距離では人間の目には,直線状の部品全体が発光しているように見える」(ウシオライティング)とする。現在はサンプル出荷のため,部品をフィラメントのような形状に組み立てる工程は,手作業で行っている部分が多いという。

 光学的な特性値としては,例えば全光束は18lmと,5Wの装飾用白熱電球の25lmに比べても劣る。しかし「人間の印象としての『見た目の明るさ』では,10Wの装飾用白熱電球に相当する」(同社)とした。記者が実際に点灯している様子を見たときの印象でも,5Wの白熱電球よりは明るく,10Wの白熱電球に迫る明るさと感じられた。このほかウシオライティングは,LEDフィラメント電球は装飾電球に比べ,発熱が少ないことも利点として挙げる(図3)。なお,定格寿命は2万時間としている。寿命4万時間をうたうLED照明が多い中,この数値は短いように感じられるが,これはサンプル出荷段階ということに理由がありそうだ。ウシオライティングによれば,余裕を持って寿命を見積もっているという。

 一般にLED照明は,LEDからの光照射に指向性があることが利点とされることが多い。これに対してLEDフィラメント電球は,これまでのLED照明の光源にはほとんど見られなかった,全方位に向けた発光を目指して開発したとする(図4)。製品化の狙いとして,「当社は多品種少量生産を特徴としている。LED照明で先行する大手メーカーがまだ手を付けていなかったり,LEDの利用が試みられていなかったりする,いわゆるニッチな分野において強みを発揮できる」(同社)ことを挙げた。

 今回の製品は,2年ほど前から開発を進めてきた。2007年のウシオライティングのプライベート・ショーでは,今回の品よりも前の世代に当たる試作品を展示したが,あくまでも実験的な位置付けだったという。今回の製品については,既存の灯具に向けた交換用途のほかに「灯具メーカーや照明デザイナーと連携して,利点を活かした新しい照明器具などの用途も開拓していきたい」(同社)という。さらに,今後はより明るいランプも開発する考えである。明るさを高めるに当たり,搭載するLEDを増やすことでより明るいランプを実現するよりも,効率を上げることで明るさを向上させたいとした。

 今回の製品は既報の通り,次年度(2009年4月以降)に年間10万個の販売を予定する。さらに同社は,2009年3月3〜6日に東京ビッグサイトで開催される「ライティング・フェア2009(第9回国際照明総合展)」でLEDフィラメント電球を展示する予定。

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