米Freescale Semiconductor, Inc.は米国時間2009年1月5日,200米ドル未満のミニノート・パソコンの実現をサポートするリファレンス・デザインを公開した(発表資料)。このミニノート・パソコンは,同社の新しいプロセサ「i.MX515」を採用するもの。8.9型の液晶ディスプレイを搭載し,1回の充電で8時間の使用が可能だという。

 Freescale社が公開したミニノート・パソコンのリファレンス・デザインは,同社が台湾Pegatron Technology Corp.と共同で作成したもの。i.MX515プロセサをベースとし,英Canonical Ltd.のLinuxディストリビューション「Ubuntu」,Freescale社が開発した電力管理IC,超低消費電力のオーディオ・コーデック「SGTL5000」,米Adobe Systems Inc.の携帯端末向けFlash動作環境「Adobe Flash Lite」などで構成される。

 i.MX515プロセサは,英ARM Ltd.の「Cortex-A8」コアを搭載する。65nmプロセス技術で製造され,最大2100 Dhrystone MIPSの演算性能を提供するという。

 Freescale社は現在,i.MX515プロセサと電力管理ICのMC13982のサンプル出荷を行っている。i.MX515プロセサは2009年第2四半期に量産体制に入り,このプロセサを搭載するミニノート・パソコンは同年のホリデー・シーズンに出荷される見通しだという。