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【ポストBRICs報告:トルコその2】大都会でない電気街を見てみた

大槻 智洋=日経エレクトロニクス
2009/01/05 08:30
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 イスタンブールはあまりにも都会だ。オスマン帝国の首都になってから数えても500年経っていることだけのことはある。米国などとほとんど変わりない大型量販店も多い。そこで,もう少し一般的なトルコの都市における家電販売状況を見るために,駆け足ながらトルコ第三の都市イズミルの電器店が並ぶ通りを訪れた。イズミルの人口は260万ほどで,イスタンブールに比べれば約1/4である。

 以下,写真を中心に報告する。

 イズミルの電器店街。小さな電器店が軒を連ねている。フォト流通(日本で言うカメラ店)も健在だ。今回はこれらの中で比較的品揃えが豊富な「egesis」などに入店してみた。


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 入り口に近い一等地に飾ってあったのは,トルコDigitek Elektronik社の42型液晶テレビ。Next 11などと称される新・新興国の中では珍しく,地場にそこそこ有力な電機メーカーが立地するトルコならではの光景だ。
 表示された価格は,1トルコリラが60円ほどなので9万8340円に相当する。すぐ側にあった東芝の欧州向け42型機「42XV500PG」の表示価格は,11万9940円相当だった。


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 上記の商品はいずれも電源が入っておらず,置いてある向きもばらばらで,日本のように画質を比較して買いにくい。消費者がモノを見て主導的に選ぶのではなく,店員とじっくり交渉して上で買うというのが,このお店での正しい買い方のように思える。その傍証の一つが東芝製品の写る画像の左端にあるテーブルである。記者の来店時にもこのテーブルに長居する消費者の姿を見かけた。

 複合機やプリンターでは,上の写真の右端に写るようにセイコーエプソンの商品が充実していた。ただし,セイコーエプソンの製品より外観デザインに際だった特徴がある韓国Samsung Electronics Co., Ltd.の製品の方が格段に目を引いた。Samsung社製品のシェアは「デザインが良くて安いことが受けて日に日に高まっている」(日系プリンタ・メーカーの関係者)という。


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 携帯電話機ではフィンランドNokia Corp.とSamsung社の製品が目立った。店舗によっては,下の写真のように両社製品しか展示・在庫せず,ほかのメーカーの機種は取り寄せにしている場合もあった。


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 イズミルの家電店を見て回って感じたのは,どの店舗も商品の展示方法が拍子抜けするほど簡素なこと。英語でやりとりする限りでは,店員が深い商品知識を持つわけではなさそうであった。


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 そうした現状もあってか,家電メーカー各社は専属の販売網を設けて,自社製品をアピールしている。写真はSamsung社の専売店。「格好よくて結構安いですよ」という強いメッセージを感じる。


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 一方,トルコの大手電器メーカー,Vestel A.S.(リンク先はページ読み込みにやや時間がかかります)の専売店もSamsung社同様しゃれていたが,トルコ企業であることを強調していた。例えば「TURQUALITY」という政府認定マークを店の外面に張り出していた。


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 以上でイズミルの店舗紹介は終わりだが,最後にトルコらしい景色を3つ紹介する。最初はイスタンブールの屋根。衛星放送を受信するためのアンテナが多く備え付けられている。現地の人に理由を聞くと「東欧やアラブ諸国に向けた無料放送をたくさん見られるからだ」という。


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 もう一つは,IDカード入りのキーホルダーを作る露店。客が持っているIDカードを,家庭用の複合機でスキャンして縮小印刷した紙を樹脂ケースに入れてくれる。こんな単純なサービスでも,イスタンブールの商店街で何度も見かけるなど,繁盛していた。


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 最後は,貧しい家々。筆者はトルコの首都アンカラを訪れたとき,通常使う高速道路がひどい渋滞だという理由で迂回ルートを通ったのだが,そのときに荒れた土地に小さな家がびっしりと立ち並ぶ様子を見た。そこに住む人々が,国有地に住み着いた「ゲジェコンドゥ」と呼ばれる貧しい層なのかどうかはハッキリ確認できていない。ただ,華やかで豊かな都市部にはない,もう一つのトルコの現実を垣間見ることができた。


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