エフエム東京,ジャパンエフエムネットワーク(JFNC),NECビッグローブ,三井物産の4社は,携帯端末向けマルチメディア放送などのクロスメディア事業を共同で検討していくと発表した(発表資料)。2011年7月の地上アナログ・テレビ放送の停波後に開始が予定されている,携帯端末向けマルチメディア放送などの事業検討を行う。

 具体的には,JFNCとNECビッグローブ,三井物産が,エフエム東京が福岡市の「ユビキタス特区」で実施する携帯端末向けマルチメディア放送の実証実験に参加する。ユビキタス特区では,「ISDB-Tsb」の3セグメント方式を用いたマルチメディア放送実験などが行われている(Tech-On!の関連記事)。エフエム東京とNECビッグローブは,JFNCと三井物産が設立した企業「JMデジタルメディア」に資本参加する(Tech-On!の関連記事2)。

 4社は,これらの取り組みを通して,地上アナログ・テレビ放送の停波後にVHF帯の90M~108MHzの18MHz幅(V-LOW)で提供される,新しいサービスの検討や事業スキームの確立などを目指す。V-LOW周波数帯には,複数の都道府県をまとめたブロックごとにサービスを提供する「地方ブロック向けマルチメディア放送」が割り当てられることが予定されている(Tech-On!の関連記事3)。