BQ-600
BQ-600
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 パナソニックは,USBに接続して使うタイプの携帯機器向け携帯型充電器「ポケパワー(BQ-600)」で,4件の発熱事故が発生したと発表した(発表資料)。同社は,事故防止のために代替品との無償交換を行う。

 これまで発生した事故は,発熱によってBQ-600の本体樹脂ケースに孔があく事故が3件,本体樹脂ケースが熱変形した事故が1件。2007年に1件,2008年に3件発生している。いずれも火傷などの人的被害はないという。

 パナソニックは,これらの事故の原因を,BQ-600に使用したチップ・セラミック・コンデンサの微小な亀裂と説明している。BQ-600の製造工程において,基板を分割する際にチップ・セラミック・コンデンサに過剰なストレスがかかる場合があり,それによって微小な亀裂が発生することがあるという。この結果,BQ-600の使用中にチップ・セラミック・コンデンサの絶縁性能が低下し,異常発熱に至って,本体樹脂ケースが溶融したり,変形したりする可能性があるとする。

 無償交換の対象となるのは,これまで出荷した全台数で,15万1570台。パナソニック エナジー社(旧 松下電池工業)が,2007年6月~2008年1月に製造していた。






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