携帯電話機の回収・リサイクルの義務化について
携帯電話機の回収・リサイクルの義務化について
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 調査会社のアイシェアは,携帯電話機のリサイクルに関するユーザー調査の結果を発表した(発表資料)。「2009年中にも携帯電話機の回収・リサイクルが義務付けられる方針」と報道されたことを受け,同社が独自に調査したもの。調査期間は2008年11月1~3日。20代~40代を中心とする同社サービスの会員に調査を行い,433人から回答を得た。

 まず,「携帯電話機を機種変更するとき,古い端末はどうしているか」とたずねたところ,最も多い回答は「必ず持って帰っている」の61.0%だった。次に多い回答は「場合によっては持って帰る」で,全体の25.4%。この二つを合わせると,8割以上の人が「持って帰る」と答えたことになる。「必ず回収してもらっている」と答えた人は7.2%,「機種変更をしたことがない」と答えた人は6.5%にとどまった。年代別に「必ず持って帰る」と答えた人を見ると,年代が高くなるにつれて増える傾向となった。20代では,57.4%の人が「必ず持って帰る」と答えたの対し,30代では58.9%,40代では67.5%の人が「必ず持って帰る」と答えた。

 次に,携帯電話機の回収・リサイクルの義務化について,賛成か反対かとたずねたところ,反対派の人が多かった。最も多い回答は「反対」の26.3%。「どちらかといえば反対」の15.9%と合わせると,42.3%の人が反対派だった。一方,「賛成」と答えた人は13.2%で,「どちらかといえば賛成」と答えた人は21.2%だった。この二つを合わせると34.4%で,反対派の人の割合を下回った。どちらともいえないと答えた人は23.3%だった。

 さらに,使用していた携帯電話機を手放すことについてどう思うかとたずねたところ,「悲しい」と答えた人が22.4%,「ちょっと悲しい」と答えた人が47.1%だった。両者を合わせると,約7割の人が悲しいと答えている。アイシェアは,この結果から「使い慣れた端末には愛着のある人が多いようだ」と分析している。年代や性別で見ると,「悲しい」または「ちょっと悲しい」と答えた人は女性と30代で多く,この二つをあわせた割合は女性で78.6%,30代で75.3%だった。