ドイツQimonda AGは2008年12月21日,ドイツSaxony州とポルトガルの金融機関,親会社のドイツInfineon Technologies AGから,合わせて3億2500万ユーロの融資を受けると発表した(発表資料)。内訳は,Saxony州が1億5000万ユーロ,ポルトガルの金融機関が1億ユーロ,Infineon Technologies社が7500万ユーロである。今後,詳細な条件の決定やドイツ政府および欧州での手続きが完了した後に融資される予定。Qimonda社はこのほか,ドイツ政府とSaxony州から2億8000万ユーロの信用保証を受けることも計画している。

 Qimonda社は,これらの融資を使って,「Buried Wordline(埋め込みワード線)」などの技術開発を推進する。具体的には,ポルトガルのPortoとドイツのDresdenの拠点で進行中の開発をさらに進める。同社は46nm世代の埋め込みワード線技術の開発を加速させるほか,Dresden工場での生産規模を拡大することにより,コストを削減することを目指している。

 Qimonda社のCEO兼presidentであるKin Wah Loh氏は,「今回の融資は,埋め込みワード線技術の持つ可能性に基づくものだ。当社はこの融資によって,同技術の開発を進め,メモリ産業での競争力を再び確立することが可能になる」とコメントを寄せている。