トヨタ自動車は,2008年度(2008年4月~2009年3月)の業績予想を下方修正した(PDF形式の発表資料)。売上高は前回予想から1兆5000億円引き下げて21兆5000億円(前年度比18.2%減)とした。営業損益は前回予想から7500億円引き下げて1500億円の赤字を見込む(前年度は2兆2703億円の黒字)。純利益は5000億円引き下げて500億円(同97.1%減)とした。トヨタが営業損失を計上するのは1938年3月期以来,71年ぶりのことになる。

販売台数予測(トヨタの説明資料より)
販売台数予測(トヨタの説明資料より) (画像のクリックで拡大)

 下方修正の主因は円高と世界的な販売低迷。前回予想の営業利益に対するマイナス影響額は,為替変動が2000億円,販売減が5700億円という。トヨタは通期の新車販売見込みを,2008年11月時点で予測した824万台から(Tech-On!関連記事),754万台に下方修正した。前年度実績の891万3000台に比べると15.4%の減少になる。