ブリヂストンは2008年通期(1月~12月)の業績予想を下方修正した。売上高は前回予想から1700億円引き下げて3兆2500億円(前年比4.1%減),営業利益は370億円引き下げて1180億円(同52.8%減)とした。同社の通期売上高が前年実績を下回るのは8年ぶり。

 下方修正は主に,北米や欧州を中心とした自動車用タイヤの販売数量の減少によるものという。日本市場では,新車販売の落ち込みに伴って新車装着用タイヤの販売が減っているほか,補修用タイヤの売り上げも低迷しているという。「秋頃まではガソリン高の影響で伸びなかった。冬季を迎えて今度は景気の悪化で買い換えを見送るユーザーが増えているようだ」(同社広報)。ブリヂストンは2008年10月に国内販売拠点の削減を,同12月には米国工場での人員削減を発表している。