HDD大手の米Western Digital Corp.は,2008年10月~12月期決算の予想を下方修正した。10月~12月期のHDDの需要が当初予測を大幅に下回り,価格競争も激化したためという。売上高は当初予測の20億2500万~21億5000万米ドルに対して17億~18億米ドルになる見込み。同社は需要減に合わせ,2008年12月20日から2009年1月1日まで工場を休止する。

 President and CEOのJohn Coyne氏は「この需要低迷は2009年半ばまで続くだろう。季節的にも需要が落ち込む傾向にある1月~6月期を迎えるに当たり,当社は生産能力と営業費用を削減するための追加措置をとらねばならない」とした。追加措置は以下の通り。

・HDDを製造するタイの3工場のうち1カ所を閉鎖。
・HDD用の磁気ディスクを製造するマレーシア2工場のうち1カ所を閉鎖。
・全従業員の5%に相当する2500人を削減。
・期間労働者の削減や時間外勤務の削減による総労働時間数の20%削減。
・役員報酬の引き下げ。
・2009会計年度(2008年7月~2009年6月)の設備投資額を7億5000万米ドルから5億米ドルへ縮減。

 同社はこれらの追加措置を2009年3月までに完了させる。一連の措置に関する費用の総額は1億5000万米ドルになる見込み。コスト削減効果は1億5000万米ドル/年と見積もる。