ZMPと首都大学東京,カー・ロボティクス向けの研究・開発プラットフォームを発表
ゼットエムピー(ZMP)は2008年12月17日,ロボット技術を自動車に応用するカー・ロボティクス分野の研究・開発を容易に行うためのプラットフォーム「ZMP カーロボティクス プラットフォーム」を,首都大学東京 システムデザイン学部 教授の山口亨氏と共同で開発することを発表した(発表資料)。同プラットフォームは,1/10スケール・モデルのカー・ロボットと各種ソフトウエアで構成されている。2009年4月に出荷開始する予定。価格は,1台当たり50万円前後を見込む。
ZMPは,エンジニア育成のためのロボット教材「e-nuvoシリーズ」やエンタテインメント・ロボットの開発・販売などを手掛ける。今回は「ロボット教材事業で培ったさまざまなノウハウを,今後ますます需要が見込まれるカー・ロボティクス分野に活かしたい」(ZMP 代表取締役社長の谷口恒氏)とした。また,谷口氏は「カー・ロボティクスの研究では膨大な資金と,テスト走行を行うための広大な土地が必要だ。しかし,1/10スケール・モデルにすることで,低コストかつ省スペースで研究が行える」と新製品のメリットを語った。
一方,山口教授は,社団法人自動車技術会エレクトロニクス部会幹事で,人と自動車の情報通信・共有を考える「ヒューマトロニクス」の専門家である。両者は今後,カー・ロボティクス・プラットフォームの研究・開発を行うと同時に,ロボット技術を使った人と自動車のための新しいアプリケーションを構築すると言う。山口教授は「首都大学東京では,この共同研究を通じて得た成果をオープンソースとして随時公開していきたい」と語った。
ZMP カーロボティクス プラットフォームのロボット本体には,CCDのステレオ・カメラ,NEC製画像処理ボード,WiFi通信モジュールのほか,ジャイロ,加速度,オドメトリの内界センサと,レーザ・レンジ・ファインダーと赤外線測距の外界センサなどを搭載する。ソフトウエアとしては,OSのLinuxと画像処理プロセサ用の専用コードを持つ。また,WindowsまたはたLinuxを搭載するパソコン向けのアプリケーション開発環境も提供する。これにはモデル・ベース開発ツール「MATLAB/Simulink」を活用する。本体のCPUは,ユーザーが開発したアプリケーションを配置し実行できるという。
無人ロボット・カーや交通の群制御,人間と自動車の情報共有,運転アシストなどの研究を行う企業や研究機関,大学や工業高校,高専などを主な対象とする。













