産経デジタルは,産経新聞の紙面をそのままの形で配信するサービスを開始した。対象機種は米Apple Inc.の「iPhone」および「iPod touch」。紙面のデザインやレイアウトなど,紙とまったく変わらない点が特徴。Apple社が運営するiPhone/iPod touch向けソフトウエア配信サービス「App Store」上で,端末用の専用ソフトウエアを無償提供している。新聞の購読料は無料。

 iPhoneおよびiPod touchのデスクトップ上にある同アプリケーションのアイコンに触れると,ビューワーが起動し,自動的に最新紙面のデータを取得する。紙面は,毎日午前5時に更新される。

 ビューワー起動後は,まず1面の画像が表示される。この画面にユーザーがタッチすると,画面の下部に「進む」/「戻る」のボタンや,ページ一覧を表示させるためのボタンが現れる。これらのボタンを押すことで,読みたいページに移動できる。

 指による操作で,画面の縮小および拡大も可能。画面を2度叩くと,画像が拡大される。文字の拡大は3段階。2本の指で,画面をつまんで広げたり縮めたりすることでも,拡大縮小できる。iPhoneおよびiPod touchの本体を縦から横に回転させると,画面もそれに合わせて回転する。

 紙面データのダウンロードは,一面から順番に行う。地下鉄に乗る場合など,ダウンロード中に通信が途絶えたとしても,通信が可能な場所で再度ビューワーを起動すれば,自動的に残りのデータのダウンロードを始める。