フランスのAlcatel-Lucentは現地時間2008年12月12日,従業員約1000人と契約社員約5000人を削減するリストラ計画を発表した。また,研究開発部門の整理統合や事業戦略の集中化などを実施し,経費削減と赤字体質からの脱却を図る。

 今後注力していく領域として,同社は3つの市場「サービス・プロバイダ」「企業」「一部業界」と,4つの分野「IP」「光」「モバイル」「固定ブロードバンド」「アプリケーション対応」を挙げる。資金を集中させて投入し,投資利益率の向上を目指す。合計6000人規模の人員削減を実施するほか,さまざまな経費削減策により,2009年第4四半期までに7億5000万ユーロ(約10億ドル)のコストを減らす計画。

 さらに,現在6部門あるキャリア製品グループを4部門に整理し,研究開発の迅速化を目指す。

 同社は業績低迷が続いており,約1年前も2009年までに約4000人を追加削減する計画を発表していた(ITPro関連記事:赤字決算のAlcatel-Lucent,2009年までに約4000人の追加削減を計画/Alcatel-LucentのQ3決算,前年比6.6%の減収)。

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