マイクロソフトは2008年12月4日,「Windows Mobile開発者事務局」を設立した。Windows Mobile関連情報を提供するコミュニティーの支援や,情報提供などを通じてWindows Mobileプラットフォームの活性化を図る。開発者と機器メーカー,通信事業者を結びつける役割を果たすという。具体的にはWindows Mobile開発者のコンタクト窓口を提供するほか,開発者リストの管理,セミナーやイベントの開催,アプリケーション・カタログの管理などを実施する。

 IDCの調査結果によると,スマートフォン市場におけるWindows Mobileのシェアは2007年の11.2%から2012年には19%まで伸びるという。スマートフォン市場全体の底上げもあり,「Windows Mobileは急成長が見込める」(業務執行役員コンシューマー&オンラインマーケティング統括本部 コンシューマーWindows本部兼モバイルコミュニケーション本部担当の高橋克之氏)。ただその一方で,Windows Mobile向けのアプリケーション・ソフトウエア開発者の多くはドキュメントなどの情報が不足していると感じているという。「単純に技術情報を提供するだけでは不十分。例えば機器メーカーはよいソフトウエア・メーカーを探しているし,ソフトウエア・メーカーは良いソフトウエアを作成しても誰に売り込めるかが分からない。こうした問題を解決する場として事務局を設立した」(高橋氏)。

 事務局は同日からWindows Mobile開発者の登録を受け付ける。コンタクト先は電話番号が(03)3358-2864,Webサイトがhttp://www.microsoft.com/japan/windowsmobile/win-dev