SEMI(Semiconductor Equipment and Materials International)は2008年12月2日,「セミコン・ジャパン 2008」の開催に伴う記者会見で,2008年の半導体製造装置の世界市場規模が前年比27.7%減の309億1000万米ドルになる見込みと発表した(発表資料)。

 SEMIのPresident and CEOであるStanley T. Myers氏は「2008年は2003年以来の低水準。さらに2009年も2ケタのマイナス成長になるだろう。ただし,2010年は従来の産業動向パターンに沿えば需要が回復するはずだ」とした。2009年の市場規模は前年比21.4%減の242億2000万米ドル,2010年は前年比30.8%増の317億7000万米ドルとSEMIは予測している。

 2008年の売上高を装置の種類別にみると,ウエハー処理装置は前年比28.2%減の229億5000万米ドルになる見込み。組み立て/パッケージング装置は同23.8%減の21億6000万米ドル,試験装置は同27.1%減の36億9000万米ドルになるとSEMIは予測する。

半導体製造装置の世界出荷金額の推移(2008年以降は予測値)
半導体製造装置の世界出荷金額の推移(2008年以降は予測値) (画像のクリックで拡大)

 地域別には台湾市場の落ち込みが著しい。2007年には日本を抜いて世界の最大市場となったものの,2008年は前年比47.5%減の55億9000万米ドルと落ち込み,再び日本市場にシェア首位の座を譲る見通し。日本市場は前年比20.4%減の74億2000万米ドルになるという。