米Clearwireは米国時間2008年12月1日,米Sprint Nextelとの次世代無線事業統合について手続きを完了し,モバイルWiMAX事業に取り組む新会社を設立したと発表した。新会社は名称を「Clearwire」とし,全米で初の第4世代(4G)ネットワーク展開を目指す。

 また,2008年5月7日に発表した合意条件にもとづいて(関連記事:SprintとClearwireがモバイルWiMAX事業の合弁設立へ,IntelやGoogleなどが出資),米Intel,米Google,米Comcast,米Time Warner Cable,米Bright House Networksから32億ドルの出資を受けたことも明らかにした。

 新会社は,ワシントン州カークランドに本社を置き,消費者やあらゆる規模の企業,公安機関,教育機関に向けた真のモバイル・ブロードバンドを提供するとしている。サービスのブランド名も「Clearwire」を使い,SprintのモバイルWiMAXサービス「XOHM」は,今後数カ月でClearwireに名称変更する。Clearwireがこれまで提供していたWiMAXの事前サービスも含め,米国内で展開するモバイルWiMAXサービスはすべてClearwireブランドに統一する。

 Googleが推進するモバイル・プラットフォーム「Android」をサポートし,Googleと協力してモバイルWiMAXデバイス向けのアプリケーション,インターネット・サービス,広告サービスの開発を進める。また,Sprint,Comcast,Time Warner Cable,Bright House Networksと4Gネットワークにおけるホールセール契約を結ぶ。

 新会社のCEOには,現ClearwireのCEOであるBenjamin G. Wolff氏が就任し,社長にはSprintのCTOでXOHM事業責任者であるBarry West氏が就任する。Sprintが新会社の全株式の約51%を保有し,現Clearwireが約27%を保有する。残る約22%はIntelやGoogleなどの出資企業5社に割り当てられる。

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