ドイツの化学メーカーBASFとドイツOSRAM Opto Semiconductors GmbHは，発光効率が60lm/Wと高い有機EL照明向けの白色有機ELを開発した（発表資料）。同程度の発光効率を持つ有機ELはこれまでも存在したが，今回は固体照明器具に関する国際規格「Energy Star」が要求する色規格を満たす。BASFらによると同規格を満たす照明向け有機ELは，これまでなかったという。

　今回，発光材料にリン光性金属錯体を用いて色温度の安定性を高めたとする。今後は，青色発光材料の安定化によって有機ELの長寿命化を図る。「安定した青色発光材料を開発することで，発光効率100lm/W以上の有機EL照明に向けて道が開ける」（BASF Future Business社）としている。

　ドイツ連邦教育研究省（BMBF）の助成によるBASFとOSRAM Opto社の共同開発プロジェクト「OLEDs for Applications on the Lighting Market（OPAL）」のもとで開発した。

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