電子情報技術産業協会(JEITA)の統計によれば,2008年10月の民生用電子機器の出荷金額は前年同期比9.2%減の2259億円だった。これまでけん引役を担ってきた薄型テレビの伸び悩みで,17カ月ぶりに前年実績を下回った。

 映像機器の出荷金額は前年同期比8.7%減の1425億円となった。液晶テレビの出荷台数が同0.3%増の61万2000台,プラズマ・テレビが同0.8%減の9万台と,薄型テレビが伸びなかった。市場縮小が続くCRTテレビは同70.6%減の9000台で,統計開始から初めて1万台を割り込んだ。Blu-ray Disc機器は前年同期比423.1%増の16万7000台と伸長したが,DVD機器(Blu-ray Disc機器は除く)は同36.5%減の30万2000台と大きく落ち込んでいる。

テレビの国内出荷台数の推移(2007年10月~2008年10月)。10月は6カ月ぶりに前年割れとなった。
テレビの国内出荷台数の推移(2007年10月~2008年10月)。10月は6カ月ぶりに前年割れとなった。 (画像のクリックで拡大)

 音声機器の出荷金額は前年同期比5.9%減の223億円だった。フラッシュ・メモリやHDDを内蔵する携帯型音楽プレーヤの出荷台数は同7.5%増の80万2000台,CDプレーヤも同36.9%増の5万7000台と数量ベースでは伸びている。

 車載機器の出荷金額は前年同期比11.3%減の611億円。カーナビの出荷台数が同1.5%減の37万7000台,車載テレビは同6.3%減の9万5000台,車載DVD機器は同6.9%減の2万8000台となった。