自動車保有台数が世界的に増加するなかで、CO2排出量に対する世界的な規制強化が進んでいる。1985年に5億台であった自動車保有台数は、2005年には9億台に増加、2020年には15億台に達すると見込まれている。

 CO2排出量に対する規制強化の例としては、2008年7月に開催された主要国首脳会議(洞爺湖サミット)の議長統括が記憶に新しい。洞爺湖サミットでは、2050年までに世界全体の(温室効果ガスの)排出量を少なくとも50%の削減するというビジョンを、国連気候変動枠組条約(UNFCCC)のすべての締約国と共有するとの合意に至っている。現状の内燃機関自動車が、そのままの形で世界中に普及していくことは、地球環境に大きなインパクトを及ぼすことにも繋がる。昨今、環境問題問題への対策なくして、自動車産業の未来はない。このような理由から、自動車パワートレーンの電動化の動きが本格化している。

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