[画像のクリックで拡大表示]

 日立金属は,片側の端面(ツバ)を円形,もう一方の端面を四角形にした不等ツバ形状のフェライトコアを発売した(図)。同形状の採用によって有効体積を増加させ,これまでの同社製丸ツバ形状品と比較して,初期インダクタンスを約13%向上させている。

 さらに,初期インダクタンスの向上によってコイルの巻き数を減らせるので,巻き線に由来する直流抵抗も約15%減らすことが可能。また,四角形のツバによりコアの位置決めや電極形成が容易となるので使い勝手も向上している。携帯電話機や携帯型音楽プレーヤー向けのパワーインダクタ用途に向く。生産能力は月産1億個で,サンプル価格は10円/個。


 《訂正》記事初出時に,「サンプル価格は100円/個」と記載しましたが,「10円/個」の誤りでした。記事本文は修正されています。