調査会社のジーエフケー マーケティングサービス ジャパン(GfK Japan)は,日本の家電量販店店頭におけるBlu-ray Discレコーダーの販売動向を発表した(発表資料)。光ディスク・レコーダーの販売台数に占めるBlu-ray Discレコーダーの割合は2008年11月第1週に50.75%を記録し,初めて50%を突破したという。Blu-ray Discレコーダーの需要が拡大している背景には,次世代光ディスクの規格がBlu-ray Discに統一されたことや,2008年9~11月にかけてパナソニックやソニー,シャープが機能を向上させた新機種を市場投入したことなどがあるという。

光ディスク・レコーダーの販売台数の構成比
光ディスク・レコーダーの販売台数の構成比 (画像のクリックで拡大)

 Blu-ray Discレコーダーの普及速度は,DVDレコーダーの普及速度の約1.5倍とGfK Japanは説明する。Blu-ray Discレコーダーの普及速度の指標には,光ディスク・レコーダーの販売数量のうち,Blu-ray Discレコーダーが占める割合が10%に達してから50%に到達するまでの期間を採用している。一方,DVDレコーダーの普及速度の指標には,ビデオ録画機とDVDレコーダーの合計販売数量のうち,DVDレコーダーの占める割合が同じく10%に達してから50%に到達するまでの期間を採用した。DVDレコーダーは数量構成比で50%に達する期間が82週だったが,Blu-ray Discレコーダーは53週だった。普及速度がDVDレコーダーに比べて速いのは,デジタル放送に対応したHDTV映像を表示できる薄型テレビの普及が進んでいるためという。Blu-ray Discレコーダーは,HDTV映像のデジタル放送の画質を落とすことなく録画できるため,普及が加速したと同社はみる。

Blu-ray Discレコーダーの普及速度(右)とDVDレコーダーの普及速度(左)
Blu-ray Discレコーダーの普及速度(右)とDVDレコーダーの普及速度(左) (画像のクリックで拡大)

 Blu-ray Discレコーダーの平均販売価格を見ると,2008年6月の第1週以降は11万円台で推移していたが,2008年10月第3週以降に10万円台まで下落してきた。今後も値ごろ感が強まり,2008年の年末商戦では家電量販店の目玉商品の一つになるとGfK Japanは予測している。