SMKと電子部品を手掛ける山一電機は2008年11月13日,経営統合することで基本的に合意したと発表した(発表資料)。2009年10月1日を期日として共同持株会社を設立し,両社ともに共同持株会社の完全子会社となる予定。原材料費の高騰や競争激化に伴う販売価格の下落,景気の後退といった経営環境の変化を受け,両社が継続的に発展するためには,一つのグループになることが最適と判断したという。今後は,両社の持つ技術力や販売チャネルなどの経営資源を活用して,事業を展開する。

 株式移転比率は今後決定する。2009年6月下旬に両社の株主総会を経て,経営統合する予定。今回の経営統合に伴い,SMKと山一電機はそれぞれ上場廃止となり,共同持株会社が上場する。

 山一電機は,コネクタや半導体検査用のICソケット,フレキシブル・プリント配線基板などの製造や販売を手掛ける企業。2007年度の売上高は347億7200万円,営業損益は4億4800万円の赤字である。一方,SMKは電気通信や電子機器向けの部品を手掛けており,2007年度は売上高876億5900万円,営業利益56億5400万円を計上している。