インターネットを使った市場調査などを手掛けるエルゴ・ブレインズと家電分野に関する出版業を営むリックは共同で「景気と家電製品の購入に関する調査」を実施,1500人の回答を得た。男女半数ずつ,20代,30代,40代,50代,60代のモニタを均等に集めた。調査期間は2008年10月17日~22日。これによれば,回答者の8割が「景気が悪いと感じており,しばらくはこの状態が続く,またはさらに悪くなる」と考えていることがわかったという。
「今後,景気が悪くなった場合に我慢すること」を尋ねると,第1位は「外食」(48.1%),次いで「海外旅行」「ブランド衣料品の購入」(ともに46.8%)となった。「家電製品の購入」は10項目中8番目だった。景気が悪くなった場合に購入を我慢する家電は,上位から順に一眼レフ・デジタル・カメラ(63.1%),オーディオ(62.0%),Blu-ray Disc/DVDレコーダ(61.5%),IHクッキング・ヒータ(59.9%),携帯型音楽プレーヤ(59.5%)となっている。
一方,「景気が悪くなっても購入したい家電製品」の首位は薄型テレビ(38.4%)。次いで低価格品が話題になっているパソコン(33.6%)となった。3位以下は冷蔵庫(32.1%),洗濯機(31.9%),炊飯器(26.9%),掃除機(25.5%)と生活家電が続く。
景気が悪くなった場合の家電購入時の意識についても質問した。「できるだけ安く」と「価格が高くても機能・性能が満足できるもの」のどちらを重視するかを聞くと回答はほぼ同数となった。価格が高くなっても重視する機能・性能は「本質性能(画質がきれい,よく冷える,美味しくできるなど)」が77.0%でトップ,次に「省エネ性能」(69.7%)が挙がった。