マーケティングやコンサルティングを手掛けるジェイ・ディー・パワー アジア・パシフィック(以下,JDパワー)は,携帯電話機の顧客満足度調査の結果を発表した。これによれば,顧客満足度の最も高い携帯電話機メーカーはソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズだった。

 調査は2007年8月~2008年7月に日本で発売された携帯電話機のユーザーが携帯電話機メーカーを7つの要素で評価し,JDパワーが「総合満足度スコア」としてまとめた。回答者は1819人。7つの項目は「操作性・機能」「サイズ・デザイン」「メール」「カメラ」「故障・バッテリー」「インターネット」「ワンセグテレビ」。各項目のユーザー評価をこの順番で総合満足度により強く反映させている。

 ソニー・エリクソンの総合満足度は1000ポイント満点中627ポイントだった。同社の首位は2004年の調査開始以来,初めて。項目別の満足度をみると「操作性・機能」「メール」で最も高い評価を得ている。「故障・バッテリー」「カメラ」などでも高い評価を得た。

 2位は富士通で618ポイント。「インターネット」「ワンセグテレビ」で最も高い評価を受けた。3位には617ポイントと僅差でカシオ計算機が入った。「カメラ」が他社を大きく上回る強みとなっている。JDパワーは「ランキング上位に入ったメーカーはそれぞれ特徴となる強みを備えている」と分析する。4位以下は,パナソニック,シャープ,東芝,NEC,京セラの順となった(これ以外のメーカーはサンプル数が少ないため,ランキングの対象外)。

 なお,この調査の2007年の上位3社は上から順に三洋電機,日立製作所,ソニー・エリクソンとなっていた。2006年はカシオ計算機,三菱電機,ソニー・エリクソン。2005年はカシオ計算機,東芝,ソニー・エリクソン。2004年はシャープ,三洋電機,カシオ計算機だった。