白のキーボード
白のキーボード
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黒のキーボード
黒のキーボード
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 富士通は2008年11月6日,シニアやパソコン初心者に特化したノート・パソコン「FMVらくらくパソコン」を発売した。シニア向け携帯電話機「らくらくホン」のパソコン版という位置付け。キーの色分けや大きな文字表示で日本語入力を支援する専用のキーボードを搭載したのが特徴。価格はオープンで,想定実売価格は17万9800円。

 なるべく簡単にローマ字入力できるようキーボードを工夫した。使用頻度の高いアルファベット26文字が浮き上がって見える配色を採用。アルファベットの文字を大きく表記した。母音のキーの色も変えている。また,よく使う機能キーには日本語で意味を併記した。例えば,ESCキーには「取消」,Enterキーには「確定・改行」という表記を併記している。キーボードの色は白と黒から選べる。開発の際には,様々なキーボードの試作品を実際にパソコン教室に持ち込んでユーザーに聞き取り調査を行い,最終的なデザインを決定したという。「キーボードの評判がよければ,一般的なパソコンへの搭載も検討したい」(同社)としている。

 ソフトウエアでは,機能名の選択ではなく「やりたいこと」を選ぶ形の「らくらくメニュー」を搭載。文字の大きい専用マニュアルを添付する。専用のWebページも用意。問い合わせ回数制限のない専用電話相談窓口を1年間,無料で利用できる。自分でパソコンのセッティングができないユーザー向けに,オプションで訪問サービスも用意した。