家電小売りチェーンの米Circuit City Storesは米国時間2008年11月3日,リストラ策に直ちに着手することを決定したと発表した。155店舗を閉鎖し,それにともない社員の約17%を削減する。流動資産状況の悪化と低迷するマクロ経済の影響を主な理由として挙げている。

 また,さらなるコスト削減策を引き続き検討し,事業再編のあらゆる可能性を模索するとしている。

 同社の説明によると,消費者の買い控えが,同社の売上高と粗利益率にマイナスの影響を与え,予測したより大幅な打撃を被った。同社の第2四半期の業績報告と,最近の金融危機を受けて,一部ベンダーが支払い条件を厳しくするなどの措置に出たという。

 閉鎖対象となるのは,55市場で運営している売り上げが低い店舗,および戦略に見合わない店舗。11月5日に閉店セールを開始し,年内に終了する。これにより,同社の店舗数は全米153市場の566店舗となる。

 また,2009会計年度末(2009年2月末)までの新規開店を最大2店舗とし,約10店舗については開店計画を見直す。

 なおCircuit Cityは,同社の1カ月の平均株価が米ニューヨーク証券取引所の上場基準である1ドルを下回ったとして,10月24日に同証券取引所から通知を受け取っている(Circuit Cityのプレス・リリース)。

[発表資料へ]