米Atmel Corp.は米国時間の2008年10月29日,米Microchip Technology, Inc.と米ON Semiconductor Corp.からの買収提案を拒否する意向を明らかにした(発表資料)。Atmel社は2008年10月1日,Microchip社と米ON Semiconductor社から買収の提案を受けていたが(Tech-On!関連記事),Atmel社の取締役会は満場一致で買収拒否を決議したという。

 Atmel社は「Microchip社らの提案は当社を過小評価するものであり,当社株主の利益を損なう」としている。President and CEOのSteven Laub氏は「当社は業績改善,株価向上に向けて構造改革に取り組んでいるところで,本日発表の四半期決算はその取り組みが順調に進捗していることを示している」とした。同社の2008年7月~9月期決算は,構造改革費用を計上したことなどで赤字になったものの,粗利益率は39.5%で過去最高を更新した。なお,売上高は前年同期比4%減の4億米ドル,営業損失は1130万米ドルだった。