米YouTube社は,動画共有サイト「YouTube」における楽曲の利用について日本音楽著作権協会(JASRAC)と包括的な利用許諾契約を締結したと発表した。JASRACが著作権を管理する楽曲をユーザーが演奏したり歌ったりした動画を,個々にJASRACの許諾を得ることなくYouTubeに投稿できるようになる。

 YouTubeはこれまでに,ジャパン・ライツ・クリアランス(JRC)およびイー・ライセンスの2社と,包括利用許諾契約を締結している(Tech-On!の関連記事1同関連記事2)。国内で最大の音楽著作権管理事業者であるJASRACとの今回の契約により,YouTubeは許諾済みの音楽著作物の範囲が国内最大級のオンライン・サービスになるとしている。

 JASRACは「動画投稿(共有)サービスにおける利用許諾条件について」(リンク)を2007年7月に発表しており,これまでに「Yahoo!ビデオキャスト」(ヤフー),「eyeVio」(ソニー),「ニコニコ動画」(ニワンゴ)についてそれぞれ包括的な利用許諾契約を結んでいる(Tech-On!の関連記事3)。

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